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共感とはなんでしょう?
辞書で調べると「他人の考え・行動に、全くそのとおりだと感ずること。同感。」「他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。」とあります。
これを、会話のフレーズで表すと「分かります~。」というセリフ。
前回のコーチ塾でこんなことがありました。
状況を説明したクライアント役に対して
「私も同じことがあったので分かります。」というコーチ役のセリフ。
初歩的なコーチング試験ではこのセリフがあると
「共感している」という項目にチェックが付きます。
ですが、私は、その時に少し、違和感がありました。
本当に、分かることができるだろうか??
コーチとしてさらに、ステップアップしたい方にとってこの「分かります~。」は要注意です!
なぜ、要注意なのか!?
同じ出来事があっても人の捉え方はそれぞれです。
その出来事をツライと感じる方もいれば、新たなチャレンジだと身震いする方もいるかもしれません。
1番大切なのは、分かった気にならないことです。
「分かります~。」と言った瞬間、言った人は自分の経験を想像しています。
という事は、相手に何が起こったのだろう?相手をもっと知りたい、という気持ちが影を潜めてしまうのです。
もし、あ~、自分にもそんなことがあったなと思い出しても、ここは踏ん張って、
相手のその状況をさらに理解しようとすること。
なぜ、分かります!と言わない方が良いのか?
実は、私自身、残念な体験がありました。
次男がまだ、2歳のころ、発育が遅くて、ある障害があるかも?と専門医から言われました。
たまたま、当時、一緒にいた他のお母さんに少し話すと
「分かる~心配だよね」と。さらりと・・・。
今、書いてみると、その言い方にも問題があったのかもしれませんが、当時の私はこんな風に思いました。
「あなたに何が分かるの?そんな経験、したことないでしょ!」って。
もちろん、言いませんでしたが。
「分かりっこない!」もしかしたら、その状況を言ってくれた方がしっくりきたかもしれません。
例えば、
「私には、今のあなたの状況は想像できないし、きっと、想像以上の大変さがあるのだと思う。大変だったんだね」
のように・・・。
これは、その「大変さ」に共感している状態です。
大変な状況を認めてくれたという方が近いかもしれません。
分からなくてもいいんです。
もしかしたら、言い方にもよりますが、究極、
「わかんないけど、大変な状況なんだね!」
ぐらいの方が、「分かります~。」と言われるより、その先の話をよりしたいと思うかもしれません。
ここで、もう一つ注意!!
そうは言っても、「分かる~。」と言ってもらえた方が安心する方もいらっしゃいますので、
そのあたりは、コーチング3大原則の一つ
「テーラーメイド」その人にあった関わりをしてくださいね。
相手と会話をしていて、ついつい自分もどっぷりと同じレベル感でそこに浸かってしまう・・という課題をお持ちの方は、
「分かります」のフレーズを封印することで、相手との距離感を保ち
客観的に相手を観察できるようになります。
コーチは観察者でもありますからね!
実際に練習したい方、コーチ塾やマンツーマンの練習セッション(メンターセッション)もありますよ。